美髪をつくるおうちケア。シャンプー選びやドライヤーのコツは?|オブヘア取材
ツヤと潤いのある美しい髪の毛は誰しもの憧れ。美髪のつくり方を現役美容師さんに伺ってみると、日々のケアがとても大事だということがわかりました。何か特別なケアをするのではなく、おうちでのケアを丁寧に正しく行う…それなら今日からやってみるべき!
銀座や表参道、自由が丘などに8店鋪展開し、オリジナルのヘアケア製品「オブ・コスメティックス(Of cosmetics)」もプロデュースしているヘアサロン「オブヘア(Of HAIR)」の銀座店スタイリスト廣瀬隆志さんに、自宅でのヘアケア方法をお聞きしました。
美髪への第一歩はシャンプー選び
ーー最近では、ドラッグストアなどで手軽に購入できる市販のシャンプーもラインナップが豊富ですよね。市販のシャンプーを選ぶ時に、おすすめの成分はありますか?
「髪に良い成分はいろいろあり、理想の仕上がりによっても選び方が変わります。しっとりならコラーゲンやケラチン。さらさらならシルクなどを選ぶと良いです。ただ、市販のシャンプーだと、それらの成分がどれくらいの割合で入っているかがわからないため、『このシャンプーが良い』と言いづらいというのが本音です…。そんな中でのベターな選び方としては、リスクが少ないものを選ぶこと。市販のシャンプーでありがちな、洗浄成分がとても強いものを使ってしまうと、髪が傷んでしまうことも。アミノ酸系やベタイン系シャンプーを選ぶと、を選ぶと、傷むリスクは軽減できると思います。」
ーーシャンプーでいかに髪を傷ませないか…そのような考え方はしたことがなかったです!
「例えば、髪のダメージが気になる時に、サロンのトリートメントをする方も多くいらっしゃると思うのですが、集中ケアだけしてもあまり意味がないんです。サロンのトリートメントの後に、自宅で洗浄力の強いシャンプーを使っていると、トリートメントのコーティング成分が剥がれ落ちて効果がすぐになくなってしまいます。勘違いしていらっしゃる方が本当に多いのですが、綺麗な髪への第一歩はトリートメントよりもシャンプーです!」
ーーでは、やはりサロンシャンプーの方がおすすめなのでしょうか。そもそも、市販のシャンプーとサロンシャンプーはどう違うのですか?
「市販のシャンプーでも良い成分が入っているものもあると思いますが、その成分のパーセンテージがサロンシャンプーの方が多いということが大きな違いです。」
ーーオブ・コスメティックスさんもオリジナルのシャンプーを展開されていますが、どのような特徴があるのでしょうか?
「最大の特徴は、天然由来成分がベースで、肌や環境に優しい商品というところです。顔も洗えるくらい優しい成分でできています。顔のスキンケアと同じように考えるとわかりやすいのですが、刺激が強いコスメを使うと肌荒れを起こすリスクがありますよね。髪の毛も顔と一緒です。優しい成分は髪の毛を傷ませづらく、長い目で見ると髪に良いということです。また、オブ・コスメティックスのシャンプーは種類の豊富さも魅力です。髪質に合わせて11種類ほど展開しているので、ご自身の髪質や理想の仕上がりで選ぶことができます。 例えば、しっかり洗いたい時には『クレンジングオブスキン・01』を使うなど、その時々で組み合わせを変えることもおすすめです。」
洗い方やドライヤーの方法にもコツが!
ーー美しい髪の毛をつくるために、洗い方にもコツがあるのでしょうか?
「シャンプーをつける前の予洗いで8割の汚れが取れると言われているので、予洗いはしっかりと行うようにしてください。ポイントは、お湯を頭皮に当たるように流すこと。手の平を丸めて溜めたお湯を頭皮に当てたり、シャワーをできるだけ頭皮に近づけてもOKです。この段階でしっかり汚れを落とすことで、シャンプーの泡立ちが格段に良くなると思います。」
ーー毛よりも頭皮を洗う感覚なのですね。洗った後は、ドライヤーでしっかり乾かすことが大切ですよね。乾かし方で気をつけることはありますか?
「ヘアスタイルによって乾かし方を変えてみてください。髪がぺたんとしているのが悩みの方は風を入れて立ち上げながら。クセが気になる方は伸ばしながらなど。美容室に行った際に、どのような乾かし方が良いか聞いてみるといいと思います。」
ーーとにかく乾かせば良いわけではないのですね…!
「また、乾きのムラをなくすために、ドライヤーを左右どちらの手でも持って乾かせるようになると良いですよ。ぜひトライしてみてください。そして、最後に冷風を当てること。髪が熱を持っているうちは水分が抜けやすい状態なので、冷まして安定させます。」
重要!アウトバストリートメントの使い方
ーーちなみにドライヤーの前につける洗い流さないトリートメントは、オイル・ミルク・ミストなど様々なタイプがありますが、どう選べば良いでしょうか?
「髪質にもよるので一概には言えないのですが、理想の仕上がりに合わせてしっとりやさらさらなどタイプ別に選んでください。オイル分が多いタイプの方がタイトなスタイルになりやすく、逆に水分の多いタイプの方はふわっとした仕上がりになりやすいですね。ミスト→ヘアミルク→ヘアクリーム→ヘアオイルの順番に水分の比率が多いので、なりたい髪型に合わせて参考にしてみてください。」
ーーいかに馴染ませるか、というのがポイントなのですね。
「はい、しっかり馴染ませてください。馴染ませる時はトリートメントをもみ込むイメージで。キューティクルは丸い形をしているので、一方向だけに撫で付けるのでなく、転がすように塗布していくのがコツです。そして、馴染ませた後はクシを通すとより効果的。クシはインバストリートメントでもぜひ使ってください。この一手間でかなり仕上がりが変わると思います!」
オブ・コスメティックス information
ヘアデザイナーが開発した自然派ハイケアコスメのプロデュース・販売や、美容サロンの運営を行うトータルビューティブランド。オリジナル製品を取り扱う直営店を全国に13店舗 (他全国百貨店等)、ヘアカットやヘアケアのほかネイルやアイラッシュなどにも対応するサロン「オブヘア(Of HAIR)」を全国に8店舗展開しています。
お話を伺ったのは…廣瀬隆志さん
「骨格、毛質、毛流を意識した顔まわりデザイン仕上げが得意。トレンドを抑えたくびれヘア、韓国風シースルーバング、サイドバングもおまかせあれ。赤みを抑えたダメージレスの透明感カラー、今注目されている髪質改善もご相談ください!」